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セイコーの「盲人時計」の歴史

2016.08.03

セイコーは今や世界的な時計のブランドへと成長しました。その歴史の中で数多くの種類の時計を発表してきましたが、盲人時計もそのうちの一つです。

 

盲人時計とはその名の通り視力が不自由な人のために製造されている腕時計です。

文字盤を点で表現しており、風防を開き直接針と文字盤に指で触れることによって時間を正確に確認するというものでした。

この盲人時計が作られるまでは、目の不自由な人にとって時間とは他人に聞いて初めて分かるものだったのです。

 

盲人時計が出た当初は上記のようなアナログ文字盤を触るというものが主流でしたが、やはり針や文字盤を直接触るということはその分劣化や故障も多く長く使うことは難しかったようです。

ですが今ではボタンを押すことで時刻の読み上げ音声が再生される時計も存在しています。

この時計があることで、目に不自由な人が周囲に声をかけて時間を知る手間を省きます。

 

盲人時計は、全盲や視力が弱いお年寄りの人にも需要があります。

今まで他人に時刻を聞かなくては行けない、誰かに世話をしてもらわないと時間が把握出来ない、そういった悩みを一つ解消したものでもありました。今でこそデジタルや読み上げ音声のクォーツ盲人時計がありますが、機械式の盲人時計を戦前から製造していたSEIKOはそういった大きくはない需要も見越して拾っていったのです。

 

時間というものは誰にとっても平等で、自由に流れるものです。

ですが、それを正確に読み取るということは時計などの媒体に頼る他ありません。

目の不自由な方にとっては時計は「目」で見て把握するものですからどうしても向きません。

そういった声を拾えるSEIKOというのは、それだけで企業としての器量の大きさが伺えますね。

 

今後も視力が不自由な人々の暮らしの質を向上させるために、セイコーの盲人時計が役立てられていきます。

 

セイコー時計の買取は是非『ローレル』まで連絡下さい。

 

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