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GS初のクォーツ時計 95グランドセイコーとは
2016.06.28
SEIKOが機械式時計の技術でトップになったのが1968年のスイス天文台コンクール、世界初のクォーツ腕時計を発売し、「クォーツショック」により時計業界全体を大きく揺るがしたのが1969年のことでした。
様々な機械式時計メーカーが影響を受けたのとはもちろんのこと当時の機械式時計のトップだったグランドセイコーも例外ではありませんでした。
その結果1972年にグランドセイコーは生産終了し、それ以降新しいものが作られることは10年以上もありませんでした。
セイコーがグランドセイコーを作ったのは、そこから16年後の1988年になります。
SEIKOとして数多くの時計を開発していたものの、顔とも呼べる高級ラインがないのははどうなのかという話になり、新しいモデルが開発されました。これによって登場したのが、95グランドセイコーになります。
SEIKOはさらなる精度を求め、当時のグランドセイコーとは全く異なるアプローチを行ったのです。
当時、正確性は当然のことでありながら大量生産が可能になったクォーツ時計のムーブメントを初めてグランドセイコーに搭載するというものでした。
もちろん、グランドセイコーという名前を名乗るのであれば精度については今よりもさらによくなければならない。
当時のクォーツはアストロン登場時よりもさらに精度が上がっており、月差だったのが年差にまで押し上げられていました。
そこで、セイコーはクォーツムーブメントの核となるクォーツ「水晶振動子」を厳選し耐温度特性、耐湿度特性、耐衝撃性能のすべての面において優れたものだけをグランドセイコーに搭載するといった手法でよりコストをかけ通常のセイコーとの差別化を図っていきました。
こういったグランドセイコー復活のための技術の研鑽により生まれたのがなんと年差10秒以内という恐ろしい程の正確さを誇るムーブメントだったのです。
4年後には小型化に成功し、レディース時計にも搭載することが可能になったことからペアウォッチとして販売されたりもすることになります。
こうして華々しく復活を遂げたグランドセイコーは今でもSEIKOの顔として輝きつづけています。
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