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グランドセイコーのデザインの礎57グランドセイコー

2016.06.28

SEIKO(セイコー)と聞けば誰しもが時計メーカーを思い浮かべられるほど有名な名前ですがその始まりは古く、1881年に日本で創立した服部時計店からです。SEIKO(セイコー)は世界の一流時計メーカーと肩を並べるまでに成長した日本を代表するファクトリーブランドでもあります。開発・設計、部品製造、組立、検査に至るまで全てを社内で完結させることのできるファクトリーブランドは時計メーカーでも数少ないですが、この徹底こそさがSEIKO(セイコー)の高精度で美しい時計を作り上げているのです。

 

そんなSEIKO(セイコー)で最も有名かつ高級なのはグランドセイコーという実用時計の最高峰とも称されるブランドです。

元祖と呼べるのは1960年代に発売された初代グランドセイコーですが、その後も飽くなき向上心で精度、デザインともに今なお進化を続けている時計です。

 

現在のグランドセイコーのデザインは見やすく使いやすい美しさを極めたセイコースタイルと呼ばれますが、そのデザインの礎となったのは1964年に発売された通称57グランドセイコーです。57グランドセイコーはそれまでのマーベルをベースとしたクラシックなデザインから脱し、独自性を強めたことからセイコースタイルの先駆けとも言われています。

 

57グランドセイコーの特徴はラグとケースサイドを一体化させたデザインや、当時初めて針やインデックスにダイヤカット仕上げが採用された点などです。

全体的にカチっとしたスタイルに変更され、丸みのあったモデルから角のある、ある意味で「日本人らしい」デザインになっていきました。

石数も増えなんと35石になり、よりコストがかけられていることが分かりやすいモデルとなっています。

 

個人的には手巻きモデルに35石もいるのだろうか、といった感想ですが、当時多石競争なども始まりかけていたこともあり、SEIKOとしては実用の範囲でなるべく手間とコストをかけようとしたのでしょう。

ちなみに現在のグランドセイコースプリングドライブのモデルでも56石のものが400万円以上で販売されているようです。いつの時代も機械式時計の高級さは石数で決まるのでしょう。

 

以上のことから、グランドセイコーの時計を知る上で57グランドセイコーは外せない存在と言って間違いないでしょう。

 

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