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SEIKO セイコー Receptor レセプターウォッチ

2016.08.22

レセプターウォッチは、セイコーの発展や挑戦を語る上で非常に価値のある時計でした。

インターネットやパソコンの未来が少しずつ見えてきた時代に、SEIKO社は未来を見越したようにひっそりと挑戦していたのです。

 

レセプターウォッチとは?

 

1980年代からアメリカや国内の企業と組んで、4年を費やして1990年に発売した世界で初めてのポケベルウォッチです。

 

セイコーの時計でありながら、日本では発売されることがなく、アメリカのみで発売されています。そのため、日本の時計ファンにもあまり認知されていない幻の時計ともいえます。

 

使い方はポケベルと近く、定められた数字とコードナンバーの送信が可能であり、使う相手と数字やコードネームと事前に意味を決めた上で、独自な通信が実現できます。

 

アメリカの国内ではFM放送の電波を活用して、メッセージのやり取りが可能な独自のシステムを採用していました。当時に大流行していたポケベルを取り入れることで、SEIKO社が時代に対応した姿を具現化した形がこの時計でした。

数字による通信のやり取りができますが、数字で送った番号で相手との大まかな会話に近いデータの交換は慣れると独特な楽しさが感じられた時計がセイコーのレセプターウォッチです。

 

日本でもSEIKO社のレセプターウォッチの実験が行われましたが、現実に至ることなく発売の計画は停止されています。アメリカのみで発売された歴史から、日本の買い取りの市場などにおいては貴重性に優れていることから、コレクションとしても人気があります。

 

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