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セイコー時計、天文台コンクールの挑戦
2016.09.12
セイコーは、スイス天文台コンクール用に、特別なモデルを開発していました。
そもそもスイス天文台コンクールというのは、クロノメーターの検定を行っているものであり、これにより様々なランク付けをされることになります。
SEIKOもここで上位に入るために、より良いクロノメーターモデルを開発することを選択し、それによって特別なモデルの開発が行われました。
セイコーが最初に参加したのは、1964年のことです。
それまでは、国内で行われていたクロノメーターのコンクールに参加してはいましたが、本場スイスは初めてだったようです。
残念ながらSEIKOも最初は惨敗、大きな結果を得ることはなく終わってしまいます。
しかしここで学んだことを活かし、国内でマーベルが敵なしの状態になってから、海外に打って出たことになります。ここで登場したのが、特別に作られたモデルであり、俗に言う天文台コンクールモデルと呼ばれているものです。
市販されているものをさらに改良して、よりよいものに変更したモデルを出品し、さらに精度を高めることを目指しました。
3年後には、SEIKOが上位に入るようになり、クロノメーター部門でも上位クラスの成績を持つこととなります。SEIKOがブランドとして非常に高まった瞬間でもあり、名実ともに世界でも認められる企業の足がかりとなったのです。
そしてここからクォーツの開発など、セイコーは当時の腕時計になかった革新とも言える技術を開発していくのです。
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